東欧ブルワリー界のリーディングカンパニーはBIを使用して事業を拡大する

Baltika Breweries社
バルチカ・ブルワリー(ロシア)

Baltika Breweries社 (logo)

業種:製造業

※従業員数等の企業情報は、事例掲載時点でのデータです

Baltika Breweries社の導入事例

 2006年に3つのロシアのブルワリーとの経営統合により飛躍しようとしていたその時、バルチカ・ブルワリーはデータウェアハウス構築へのチャレンジに直面していました。経営統合により情報が突発的に増加したため、業績をモニターするための円滑なデータレポートに支障を来していました。
 初めにデータウェアハウス目的と分析目的のためのビジネスインテリジェンスプラットフォームとして、Microsoft SQL Server Analysis ServicesとPerformance Pointを統合しました。そのプラットフォームを上で実現できた多次元分析のベネフィットに満足し、バルチカは統合BIインフラを組織内に広く構築するため、使いやすくてパワフルなビジネスインテリジェンスソリューションの探索と展開のための構想に乗り出しました。

 SAP、Oracle、Cognos、その他のBIベンダーからの提案を評価したのち、バルチカはPanorama NovaView® BIスイートを選択しました。その高性能な分析機能とシンプルさ、インタラクティブなユーザーインターフェースが評価されました。
 Panorama NovaView®を使用して、バルチカ・ブルワリーは国内至るところの物流部門でのコラボレーション(協同作業)を改善することが可能になりました。重要業績評価指標 (KPI) をスムーズに追跡することができたので、企業全体の生産性を合理化することができました。

企業概要

 バルチカ・ブルワリーは、本社をロシアのサンクトペテルブルグに構え、1990年に操業を開始しました。それ以来、バルチカはロシアのビール市場のリーダーとなりました。欧州第2のビール会社として、20億ユーロの売上高を誇り、世界60カ国で事業を展開しています。
 現在、バルチカ・ブルワリーは12のビール工場を操業し、社員10,000人以上、その巨大な物流ネットワーク下に350,000ヶ所の販売拠点を有します。

ビジネスチャレンジ

 2006年、ブルワリー3社との経営統合に伴う企業再編により、多数のデータウェアハウジングへの課題が発生しました。ITへの取り組み方への違いはあるものの、複数のブルワリー間の差異は経営統合により結合されることになりました。バルチカのプロセスでは、アナリストがたった1つのレポートの作成のために関係するデータを受け取るのに、数時間から数日必要でした。
 成長するビジネスの中で、バルチカ・ブルワリーは、約10,000ユーザーと、100テラバイトを超す企業データからなるデータベースを持つ情報システムを管理への支援となるソリューションが必要でした。

 バルチカは、莫大な数に上るユーザーを抱えたデータウェアハウジングテクノロジーの運営を支援するため、初めにMicrosoftビジネスインテリジェンスプラットフォームを統合しました。効率的なBIプラットフォームに加えて、もっとも革新的で柔軟なOLAPエンジン (Analysis Services) からレポーティング (Reporting Services) とETL (Integration Services) まで、バルチカはMicrosoftのソリューションをここでも選択しました。また、総所有コスト (TCO) という観点からもベストな選択であり、かつデータ配信のためのOfficeとSharePointの統合は、ユーザーにとって慣れ親しんだ環境です。

 使い易いインタラクティブな分析ツールを提供し、マネージャーがデータを対話的に操作するために、バルチカは現行のMicrosoftベースの環境へシームレスに統合できるソリューションを探していました。企業はPanorama Software、SAP、OracleやCognosのソリューションを評価対象としました。

ソリューション

 バルチカ・ブルワリーはPanorama NovaView® BIスイートに対して前向きに取り組むことになりました。その使いやすさと、ビジネスユーザーに向けたインタラクティブなインターフェースのおかげです。このコンビネーションによる新しいセルフサービスBIとしての能力がバルチカのニーズに合致し、さらに拡張ビジュアライゼーション、軽快なウェブベースの環境、そしてMicrosoftプラットフォームとの緊密な統合を含む数々の利点が提供されます。

 バルチカがこれらのベネフィットを早急に統合することにしたのは、トップマネージメントや物流部門が、その多様なデータウェアハウジングへのニーズを満たす足がかりとするためです。バルチカはNovaView® BIスイートをマーケティング、製造、営業やその他のサプライチェーンの各部門へ2011年までに展開する予定です。

ビジネスベネフィット

 【組織全体にデータに基づいた一貫性のあるビュー】
 バルチカの目標は、組織全体で統合されたインフラを構築するためにビジネスインテリジェンスソリューションを使用することです。すべての部門がBIの同じセットアップを使用して、統合された分析機能を使用できるようにすることが主な目的です。昔からの開発作業が何度も重なった結果、企業内のデータ管理方法が個人レベル、または部門レベルで異なり、さまざまなビューが多数取り入れられていました。NovaView®はこれらの課題を上手く克服するために必要なツールであり、非常に効果的なセルフサービスやデータの視覚化のための機能を提供しました。Panoramaの使いやすい分析用アプリケーションは、素晴らしいパフォーマンスで非常に深いレベルまでデータをドリルダウンすることを可能にします。そして短時間で、セキュアで詳細な分析を行います。

 【情報へセルフサービスでアクセス&生産性の向上】
 Panorama NovaView®を使用することで、バルチカ・ブルワリーのエグゼクティブは、コラボレーションの成果を向上させました。特にヨーロッパ中の物流部門と事業全体の生産性を、KPIを効果的に追跡することで向上させました。

 「当社では重要業績評価指標 (=KPI) がすべてのスタートになりました。収入と支出、貸借、売上実績など、マネージャーがどこに問題が潜んでいるのかを把握し、問題の根源となるデータにまでドリルダウンできます」Forbes誌上のインタビューにて、バルチカCIOのHerman Epstein氏はこう言いました。
 「当社のサプライチェーンの部長クラスが、工場長のためにミーティングを主催したときには、例えば、同じスクリーン、同じレポートの前で何が起こっているのかを説明することができます。そこに警告が表示されているとき、地域マネージャーが自分のスクリーンを開き、なぜトレンドがポジティブからネガティブに変化したのかを説明することが可能です。そのようなことが、生まれたてのデータを使用してできるのです。」

 全体的にみれば、NovaView® BIスイートは、バルチカが業績の指標をすべての事業形態のために作成し、主要な地位のビジネスリーダーに不可欠な企業のデータへのインサイトを、より簡単に手に入れることを可能にします。

ソリューションハイライト

  • 組織全体の異質なBIインフラとアプリケーションの統合
  • セルフサービス型の分析とレポーティングのパワーを得ると同時に、Microsoftプラットフォームを標準化
  • リッチなBIの機能性により、意味のある深層のデータとの対話のためにエグゼクティブのニーズを満たす
  • 効率性とスピーディさの向上のため、組織全体のマネージャーがセルフサービスによりデータにアクセス
  • 数日必要だったレポート作成が、たったの数分で完成

タイムリーで詳細なレポートは、企業内の情報の流れを容易にし、すべての部署間でのコミュニケーションでも一貫性を保ちます。