企業規模のデータアクセスを実現しビジネス戦略を強力にサポート

モバイルテル

業種:通信

※従業員数等の企業情報は、事例掲載時点でのデータです

モバイルテルの導入事例

 330万以上の顧客を擁するブルガリア最大の通信ネットワーク企業モバイルテルは、欧州で最も業績好調なモバイル通信企業のひとつです。ブルガリア国内のモバイル通信の普及率は62.4パーセントで、増加を続けています。モバイルテルの設置基盤は60パーセント以上であり、2004年度の収益は4憶8630万ユーロに達しています。

問題点

 モバイルテルでは通信回線と収益データの効果的な分析のため、データウェアハウスとBIの導入が必要でした。主要なマーケティング、営業、事業戦略などの重要な意思決定に活用するためのレポートを生成する必要がありました。BIプロジェクト導入前には同社のIT部門はマーケティング、財務、営業などの部門のユーザーの要請により、多様なシステムからデータを抽出して各レポートを生成しなければなりませんでした。情報はそれぞればらばらなシステムから取得するため、同じデータでもシステムによってデータの表示の方法が異なるため、データの不一致が頻繁に発生していました。

 企業データは極めて重要なものであり、主として顧客ロイヤルティや顧客維持プログラムなどのマーケティングや営業戦略に使用されます。

ソリューション

 モバイルテルはMicrosoft Windows Server System™の統合サーバーソフトウェアの一部であるMicrosoft® SQL Server™を4年前に導入しており、順調に運用しています。今回、多次元分析処理ツール (OLAP) の採用を検討し、よりユーザーフレンドリーなグラフィック・インターフェースを利用する計画でした。IT部門、CIO、常務取締役がマイクロソフト製品の展開推進を決定し、ビジネスインテリジェンス・ソフトウェア開発部長・ビクター・ビドロフ氏がプロジェクト責任者としてこの決定に携わっています。

 モバイルテルは、OLAPツールがSQL Serverに組み込まれている点を評価し、特にマイクロソフトのソリューションを採用しました。ビドロフ氏によると、データウェアハウスとしてマイクロソフトのテクノロジーを導入することに決定した理由は、SQL ServerによってDTS(データ変換サービス)、ウェアハウスマネジメント、OLAPサーバーの3つのシステムを一つに統合できるためです。

 また、導入費用も重要なポイントでした。請求システムはすでにOracleで運用していたため、Oracleのデータウェアハウス・ソリューションを採用する手段もありましたが、モバイルテルはその選択をしないことを決定しました。

 OLAPテクノロジーは、データウェアハウスのオンライン分析への効果的な活用を可能にし、反復する複雑な分析クエリにも迅速な応答ができます。OLAPの他次元データモデルとデータ集約技術により、膨大なデータを整理・要約し、オンライン分析とグラフィックツールで迅速に評価することができます。また、アナリストが回答を検索、あるいは可能性を調べると、履歴データについてのクエリへの回答に続いてクエリが発生することがよくありますが、OLAPシステムはスピードとフレキシビリティを提供し、アナリストをリアルタイムでサポートします。

 プロクラリティや、マイクロソフト認定ゴールド・パートナーであるパノラマ・ソフトウェアなど、グラフィック・インターフェースを提供する多数のベンダーが検討されましたが、最終的にSQL Server上で動作するNovaView®の導入を決定しました。Panoramaの良質なサポートサービスとNovaView®の追加機能が評価されました。

 NovaView® BIソリューションは、通信企業に全社的な情報共有ができる機能を提供します。Panoramaのフレキシブルなソリューションによりデータ管理フローが改善され、冗長データによる非効率性が削減されます。

 フレキシブルなプラットフォームを提供することによって、他のソフトウェアやカスタマイズしたアプリケーションを簡単に統合することが可能です。NovaView®により、情報に基づく迅速で質の高い意思決定のための業績理解を深めることができます。NovaView®の導入は問題なく非常に円滑に進みました。Panoramaは主要ユーザーに対する現場でのトレーニングを数時間行っただけですが、この主要ユーザーが次に他のユーザーのトレーニングを実施することができました。

ソリューションハイライト

  • 企業規模のデータアクセスを実現
  • データへのセルフサービスアクセスを実現
  • 競争優位性の向上
  • 総所有コストの削減
  • ビジネス戦略をサポート