2011.09.30

ワイン醸造所のBI活用事例
【Panorama Software Industry News より】

 米国カリフォルニア、ナパ・バレーにあるワイン醸造所、フランシスカン・エステート (Franciscan Estate) では、テイスティングルームで収集した顧客の訪問データを活用し、ワインクラブを退会する計画をしている顧客情報を把握しています。ビジネスインテリジェンス導入による事業維持の取組みについて、ITニュースサイト、テックターゲットの記事をご紹介します。

 ニュースサイトによると、ここには問題が一つあります。ワイナリーでは一般的に顧客データを幅広い形態で収集していますが、その情報の保管場所がばらばらなために、効果的な活用が困難になっている場合があります。

 「どのワイナリーにも会計管理や倉庫管理システムのほかに、卸売販売、テイスティングルームのPOSシステム、CRM、モバイル機器など、それぞれ別のシステムが存在します。」ワイン醸造業界向けのソフトウェアプロバイダー、e-ワイナリー・ソリューション社長、ロナルド・シャーマン氏はこのように述べています。「したがってワイナリーでは情報を得るシステムとして7~8ものソフトウェアシステムが存在することになります。」

 「これらのデータを集結するための手法を考案することで、ワイナリーにとっての真の分析のありかたを明らかにできる可能性があります。」かつてフランシスカン・エステートで働き、現在はドメーヌ・シャンドン (Domaine Chandon) にいるマット・ウッド氏はこのように述べています。

 企業は蓄積したデータを分析して深く掘り下げ、その中にあるインサイトを活用することが求められています。最近の「フォーブス」のリポートによると、小売業界では、収益可能性のある分野を特定する手段として分析ツールが活用されています。