大企業のデータ処理能力がビジネスインテリジェンス活用のカギ
【Panorama Software Industry News より】

　最近開催された「インフォメーション・オンデマンド」の会議ではビジネスインテリジェンスプラットフォームに関して大きな課題に直面している大企業が多くなっていると専門家が指摘しています。コンピュータワールドの記事をご紹介します。

　大手ソフトウェアプロバイダの分析ツール部で主任研究員を務めるジェフ・ジョサス氏は、大企業の90パーセントが企業データの分析不能な状態に陥っていることを明らかにしました。このような場合、企業は確かなデータに基づく意思決定を行うための情報活用ができないことになります。

　問題の背景には極端なデータの増大の課題があるかもしれません。企業の分析能力がデータの増大ペースに対応できなくなっているためです。

　コンピュータの処理スピードが非常に速くなったために企業のデータ処理能力が対応不能になっています。いま企業データのうち完全に把握されているのは7パーセントであるという結果がでており、この傾向は次第に悪化しています。

　さらに深刻な問題として、ジョサス氏の会社の調査によると企業データのおよそ80パーセントが構造化されていないと推計されています。

　コンピュータワールドが発表した別の調査からも、社員によるデータアクセスが困難であることがわかっています。エンドユーザーが企業データにリアルタイムでアクセスできると回答した企業は、全体のおよそ40パーセントにとどまっています。