医療機関の業務改革に貢献するビジネスインテリジェンス
【Panorama Software Industry News より】

　ビジネスインテリジェンスソフトウェアは、情報を分析して洞察を生み出すことを目的に開発されました。すでに金融や経営の分野には普及し活用されていますが、ビジネスインテリジェンスは従来にない新たな分野での活用が期待されています。コンピュータワールドによるとBIは医療機関で活用され、患者の救命に貢献しています。

　オンタリオ技術研究所のキャロライン・マクレガー氏は次のように述べています。「我々は医療情報検索の全く新しい手法の開発を始めたところです。医療データは多次元であり、今までにない種類のデータの収集が求められています。」

　構造化されていないデータから洞察を生成する機能をもつ高度なデータ管理技術やアナリティクスプログラムが、医療業界でも普及しつつあります。医療機関では、患者データなどの構造化されたデータを、膨大な未分類のデータと併用して患者の健康状態を総合的に把握できる資料を作成しています。これはデータサイエンティストが複雑なビジネス事例に取り組む場合と同じ手法です。

　アナリティクスおよびビジネスインテリジェンスを支えている技術は、いま医療の分野でも浸透しつつあります。「ベッカーズ・ホスピタル・レポート」の最新号によると、医療機関のIT部門は患者の必要データの表示ができるモバイルツールを導入し、医師がワークステーション上で手続きする必要がなくなりました。