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2012.06.27

進化するアナリティクス、表計算ソフトウェアへの対応は
【Panorama Software Industry News より】

 近年アナリティクスツールの進化はめざましく、マイクロソフト社のエクセル (Excel) などの単純な表計算ソフトウェアを使う企業はBIの高度な分析機能を十分に活用できない可能性があります。これからのビジネスインテリジェンスは従来の表計算ソフトの書式とは大幅に異なる機能をもつことになります。とはいえ表計算ソフトは企業の中で強い存在感を示しています。最近の「BIトレンド・プラス・ストラテジー」の記事によると、データの質やアナリティクスのスピードを損なうExcelの有害な影響を最小限に抑えるには、Excelの使用を即座に禁止するのではなく、できるかぎり使用を抑制して問題を防ぐ方向で対応するべきです。

 データの損害を限定
 企業が認めるデータシステムを社員が使用せず、表計算プログラムを使用する場合どのように規制するかは、IT部門が常に頭を悩ませてきた問題です。「BIトレンド・プラス・ストラテジー」によると、CIOにExcelの使用をやめる意向があっても、BIの使用実態からExcelを完全に除外する方法はありません。BI業界の専門家の意見を集約すると、Excelを社内の業務から除外する時間と労力の無駄を省き、Excelから無秩序に発生するデータが企業の主要なデータウェアハウスに影響しないように、IT部門が情報統制を重点的に行うことが大切です。

 BI専門家チャールズ・リンビル氏は、企業が認める経路を通じて社員がスピーディに情報を入手できるデータ方針を採用するべきであると述べています。この取組みはExcelの問題を直接解決するものではありませんが、「孤立しがちなIT部門」という根本的な原因に対処できることは確実です。業務のニーズをIT部門が解決しない場合は、業務ユーザーは会社の指針で推奨されるシステム以外のものを採用しようという傾向があります。リンビル氏は複数の段階が必要な承認プロセスや、対応までの長い待ち時間を解決するべきであると述べています。

 「業務ユーザーは今後も単純作業の処理にはExcel等のツールに頼るでしょう。重要なことは、そういったやり方から入手するデータをどの時点で業務プロセスやレポーティングシステムに統合するか、この管理統制を確実に行うことです。」ITコンサルタントであるビル・ブライジ氏はこのように述べています。

 損害の可能性
 最近の新しいビジネスインテリジェンスツールと傾向を概観すると、「アカウンティング・トゥデイ (Accounting Today) 」の記事は、企業はExcelの使用をチェックしないことによる副作用を見落とす可能性があると明らかにしています。初期にビジネスインテリジェンス導入を試みた多くの企業では、有効な情報を抽出しようとしてExcelに目を向ける可能性があります。このようなプロジェクトは企業にとって厄介な作業となり、やがて企業全体としてのBIプロジェクト達成を断念する場合があります。しかし適切なツールを導入すれば求める成果が得られる可能性があります。