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2012.07.04

ビジネスインテリジェンスで人事部のデータを有効活用
【Panorama Software Industry News より】

 今後ビジネスインテリジェンスは財務、マーケティング、IT部門だけでなく企業のあらゆる部署で使用される見込みです。アナリティクスツールの活用によって部署ごとに固有のデータや数値の組合せを分析して洞察を取得できるメリットがあります。特に人事部門では利用できるデータを適切に活用していない場合が多くBIの必要性が高まっています。「マルタインデペンデント」の記事をご紹介します。

 人事部の課題を解決
 人事部では膨大なデータを扱いますが、意思決定に役立つように情報を統合できる企業は多くありません。企業が利用できるデータは業界の基準をはじめ、能力評価、社員の母集団のなかで相対的に不足している技能などの複雑な指標があり、多様化しています。

 ニュースサイトによると、プライスウォーターハウスクーパーズのパートナー、ニール・ロデン氏は人事部門でのアナリティクス活用実態について非常に厳しい評価をしています。

 「測定基準についてアナリティクスを効果的に活用している企業は多くありません。しかしこれは多くの経営者や最高財務責任者の意図していることです。人事部では会社が雇用している社員数の把握にさえ困難を抱えているのが現状であり、人材の傾向の把握についてはほとんど手つかずの状態です。」

 有効なビッグデータ分析
 「マイクロスコープ」に寄稿するアンクシュ・コルラ氏によると、ビッグデータアナリティクスの発展によって、人事部門で利用するBIの新しい活用法が生まれる可能性があります。大量のテキストデータの抽出、有効な意味の抽出など最近の技術で可能になった機能をコルラ氏は高く評価しています。与えられた課題遂行に必要な専門的技能を持つ人材が企業内で特定できない場合が多く、これを特定する方法としてビジネスインテリジェンスが有効であると解説しています。

 コルラ氏の意見によると、現代の企業は無秩序に拡大した企業構造をもつ場合が多く、課題解決に役立つ可能性のあるメンバーが把握しにくくなっています。広範囲のデータプールにある多数のばらばらな事例を分析し、意味を合成できるビッグデータ分析は部門内の人材が持つ特定の経験を明らかにするのに最適な技術です。従来の検索技術では、ある不特定の単語や語句を検索するだけで、その前後の関係を把握することはできないため、検索結果は膨大なデータになり、必要なデータが特定できません。これに対して構造化されていないデータを合理的に検索することができるアナリティクスは、社員の評価方法に革命をもたらす強力な新兵器であると評価されています。