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2012.07.12

これからのビジネスインテリジェンスとビッグデータへの対応
【Panorama Software Industry News より】

 これからのビジネスインテリジェンスはデータ分析の規模が重要なポイントになる可能性があります。非構造化データはこれまで適切に活用できませんでしたが、アナリティクスツールはこのビッグデータを処理することが可能になります。データ活用によるプロセスの改善が認識されるにつれて企業でのBIの役割が重要になってきています。情報サイト「コンピューティング」によると、最近開催された「ビッグデータサミット2012」の場でさまざまなデータサイエンスの専門家が今後の企業の情報活用について講演を行いました。

 企業の変化
 今回のサミットはロンドンで行われ、ビッグデータの専門家が多数参加しました。アナリティクス業界の専門家リチャード・ハンメル氏はこれからの企業におけるビッグデータ活用の見通しを説明し、ビッグデータを制する企業は変革と進化の先陣を切ることが可能であると述べています。さらに、次の段階ではデータの保管量、高速処理するデータ量を増やすのではなく、すでに活用しているデータから有意な成果を得ることに焦点が移ると予測しています。

 ハンメル氏は次のように解説しています。「ビッグデータによってデータ活用のモデルが変化し、新しいビジネスが生まれることが予測されます。しかし単にデータ量が膨大になるということではありません。メディアがとり上げている内容の大半はデータがいかに膨大であるか、あるいはソーシャルメディアを取り入れることの是非についてです。しかしこれだけでは重要なポイントを見落としています。重要なことは、企業は洞察を重視するデータ活用手法をとることによってメリットを得ることができるということです。」

 ビッグデータはすでにビジネスのあり方に変化をもたらし、ビッグデータが出現する以前は不可能であったビジネスも生まれています。今後も新規事業や新しい考え方の創出にはデータ共有が必要になるとハンメル氏は述べています。

 意味のある差別化
 ここ数年でビッグデータが拡大し、何が変化したかを把握するためには、従来型のシステムの役割に注目するとわかりやすいでしょう。IT業界の情報サイト「ITVARニュース」によると、業界の専門家アミット・メータ氏は従来のBIと対比してビッグデータに関する意見を紹介しています。従来のBIは過去に発生した事実の発見に役立ちますが、ビッグデータは事象を発生させた原因や背景を明らかにするカギを握っています。

 「ITVARニュース」によると、構造化データと非構造化データを最適に使用するための目的はそれぞれ異なりますが、ビッグデータの出現によって従来のデータウェアハウスを使うソフトウェアの使い道がなくなるわけではありません。これからのビジネスインテリジェンスはビッグデータとの共存によってより効果的に活用できるでしょう。