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  7. ビッグデータアナリティクスでサイバー攻撃に対抗
2013.05.17

ビッグデータアナリティクスでサイバー攻撃に対抗
Panorama Software BI Blog より

 ネットワークのセキュリティ対策は、10年前に比べて大変複雑になっています。およそ10年前、ハッカーがシステムを通過する手段は今よりもはるかに少なく、ハッカーがネットワークに潜入することは決して容易ではないことでした。外部からの侵入が少ないため、主に内部の不正行為について対策が必要でした。

 クラウドや個人所有のモバイル機器などの環境を使うユーザーが増加している現状では、さまざまな角度からサイバー攻撃の脅威が襲ってきます。肝心なことは、もし攻撃されたら、という仮定ではなく、いつサイバー攻撃を受けるか、ということであり、どの企業も攻撃を受ける可能性があることを前提に対応策を講じる必要があります。

 データの安全性確保を最優先
 IT情報サイト「ネットワーク・ワールド」によると、最近企業が直面している脅威に変化が起きており、問題はファイアウォールの突破ではなく、サイバー犯罪はサードパーティを狙っている場合が多いことです。例えば、最近の「フィッシング対策ワーキンググループ」の調査によると、2012年下期の全てのフィッシング被害のほぼ半数がサードパーティのサービスプロバイダを標的にしていることがわかりました。

 このような新しいIT環境により、ハッカーが増加する事態が再び発生し、さまざまなセキュリティ上の懸念がもたらされています。最近の調査によると、会計経理担当の管理職の間では、データの維持と管理がITの最優先事項と考えられていることがわかりました。

 もっとも単純な意味では、そこにデータがあり、そのデータにアクセスが可能で、データに価値がある限りセキュリティの脅威は存在します。

 ビッグデータの役割とは
 ビッグデータは顧客、IT、財務関連の経営判断などに関して優れた洞察を提供する機能があり、最近特に注目を集めています。その一方で、ますます複雑化するIT環境のセキュリティ対策として有効であるという点が再認識されているようです。

 データが保管されている場所と、データ移動の詳細をデータサイクルのなかで把握することが課題ですが、このすべてを正確に管理することは非常に困難です。

 IT情報サイト、「インシュアランス&テクノロジー」によると、SASの保険不正検出ソリューションの社長ジェームズ・ルオト氏は、企業は不正行為の検出のためにデータアナリティクスに注目していると主張しています。

 新しい情報が増え続け、しかも頻繁に更新される状況では、不正行為が発生する箇所を正確に把握するためのツールが必要です。ビッグデータアナリティクスは不正行為の発生場所を即座に特定する機能があります。

 違反や不正行為を完全にゼロにすることはできません。損害を最小限にとどめるためには、違反の兆候をタイムリーに把握することが最も有効な対策です。