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  7. KPIについて知っておくべきこと - スマートBIの活用法
2015.08.13

KPIについて知っておくべきこと - スマートBIの活用法
【Panorama Software BI Blog より】

 目標に対する成功の度合いを測定しようとする場合、一般的に期待値に対する実態を測定します。これは従来、学校で教員が行っていることです。教員は期待値 (100%) を設定し、クラスでテストを行います。その結果として出される成績がKPIです。KPIの値が低い生徒の保護者には、特定の分野に学習支援を行う提案をするという電話がかかってきます。また学生時代を思い起こしていただくと、時間の経過とともにKPIが変化する生徒があります。このような時間の経過に伴う変化があれば、少なくとも優れた教師ならば成績の変動する原因を詳しく調べようというきっかけになるでしょう。この生徒は睡眠不足なのか、交友関係あるいは家族のトラブルを抱えているのか、学習に問題が生じているのかなど、調査する必要があるからです。

 業務についても同様に、学習の問題や疲労などが生じる場合があります。このような問題解決に役立つ洞察を得るただ1つの方法は、時間の経過とともにKPIを追跡するということです。BIソリューションを使ってレポートを生成しKPIが目標値に達していないことがわかると、達成感を得たような気がするでしょう。しかしそれは思いついてわざわざ検討して実施しなくても、確認できるようにしておくべきです。

 スマートBIソリューションでは、KPIに届かない、達成される、ほぼ達成される、行き過ぎるなどの場合はカスタマイズできるアラートで通知するように設定できます。あるいは特定のニーズに沿ってさまざまなパラメータの組み合わせを設定することができます。スマートBIの活用によってKPIが閾値に到達した場合、閾値に届かない場合、あるいはそれらの条件を組み合わせて予定した時刻にアラートや通知を受信するように設定できます。またアラートを作動させ、あるいはKPIが関係する部署の業務に影響を与える場合は、状況を把握する必要のあるシステムを使用する他のユーザーにもメッセージを送信するように設定することができます。

 スマートBIソリューションの効果はこれだけではありません。KPIは常に変動し、しかもその変動のしかたはユーザーが想定できません。だからこそ利害関係者がどこにいてもモバイル機器などを通じて必要なアラートを受信できるように、KPI追跡のシステムはリアルタイムの情報を取得する必要があります。アラートを受信すると、BIがドリルダウンを行い業績水準に影響を与えている特定のデータポイントを突き止めることができます。

 KPIの変動をリアルタイムでアラートを受信できると、業務効率がいかに改善するかという事例があります。ある大手のビール醸造メーカーは損益、貸借対照表、販売数量などの基本的なKPIを追跡し、成果を達成しました。サプライチェーンの責任者が工場長会議を行う場合は、工場長は全員BI画面の前で同じレポートを参照し、それぞれの部門の状況や原因となっている要因や洞察を見ることができ、傾向を説明することができます。

 より多くのKPIをリアルタイムで追跡調査することによって、KPIが閾値に達すると地域営業責任者は「特に最新のデータ」についてアラートを受信できます。そうすることによって状況の変化や理由をリアルタイムで説明することができます。この機能によりこのビール会社では全社的な生産性を大幅にかつ着実に改善することができました。